みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農家民宿を営む多田っちです。ここ数日、相変わらず薪割りにいそしむ日々を過ごしています。ワタクシどうやら薪割りが大好きみたいで、何時間作業していても、疲れこそすれ飽きません。ええ、全く飽きません、が、しょせん1人仕事。作業量には限界があります。
我こそは、というアナタ。ぜひお手伝いに来てくださーい!
さすがに毎日だと腕がパンパンやわ。
先週末は小さな田んぼのワークショップの事前説明会や、お味噌仕込み体験があり、久しぶりに大勢のかたが『くらしの宿Cocoro』に来てくだいました。みなさん、ありがとうございました! 日本の農業の現状や有機稲作の技術、「小さな農家」としてどうやってくらすか、などをチョー早口でお伝えさせていただきましたが、みなさん楽しんでいただけましたか〜?
今回は前回からの続きです。前回はワタクシのダークな過去に触れていたせいか、いつになく反響が大きくて、自分でもビックリしました。そんなビクッリポンな前半はコチラから。
今回はそんなダークな仕事をしていたワタクシが、どうして生き方を変えて自然栽培農家になって、今ここでオーガニックな農家民宿『くらしの宿Cocoro』をしているか、というところから再開です。
実際には人並みに葛藤やら紆余曲折などがありまして、サラリーマンを辞めるまでに3年もかかっちゃいました。
友人のアドバイスを一蹴したことは前回書きましたが、それでもずっと何かが気にかかっていたのでしょうね。事あるごとにそのアドバイスを思い出しては
「そんな悪魔のささやきに耳を貸してはダメダメ」
と自分を戒める日々でした。
でもさすがにこの仕事はマズイだろ、とうっすら気づいてきたので、いつかは今の仕事は辞めて、いつかはもっと社会に役立つことを、と考えてはいましたが、その「いつか」をズルズルと先送りにしていたのですね。
そんなある日、大きな気づきが!
ワタクシは一体どうして仕事を辞める(もしくは変える)ことに、こんなに抵抗しているのだろう? と不思議に思って、何度も何度も自問自答したのですね。
その時に降りてきた答えがあまりにも平凡で、自分でもガッカリしたのですが。これも今まであまり人には話したことがないので、ワタクシ的にはかなり恥ずかしいのですが、ええ〜い、旅の恥はかきすてだ。正直に言ってしまえ!
それはですね
「お金がなくなるのが怖い…」
だったのです。は〜あ、仕事に対する責任感でもやりがいでもなく、お金かよ…。この残念すぎる答えにひっくり返ったワタクシがどうしたかと言いますと
とりあえず全財産を処分してみました♪
うっわ〜、荒療治〜。
まぁ実際には「どうしてお金がないと怖いのか?」とか、「お金って自分にとってなんだろう?」とか、「なんでお金を貯めることを幸せと感じているんだろう?」とか、「それって本当に幸せなのか?」とか、その後もいろいろと自問自答を続けて、最終的に荒療治に踏み切ったんですけどね。
でも結果として、この荒療治はワタクシ的には正解でした(よい子は決してマネをしてはいけませんよ)。たぶんワタクシの意思の弱さから考えると、これも「いつかいつか」で結局先延ばしになったと思うのです。
ま、全財産とか大げさなことを言っても、車やら貯金やら株券(愚かなワタクシは株にも手を出していたのですね…)やら、ぜーんぶまとめて1,000万円に届くか届かないかくらいでしたけど。
って書いていてふと思ったけど、1,000万円あったら今だと楽勝で10年くらい暮らせるぞ。もったいないことしたな(ボソッ)
話を戻して、このお金を慈善団体やら、個人的に興味を持った環境活動団体などにきれいサッパリぜ〜んぶ寄付したのです。
で、文字通り一文無しになったワタクシがどうなったかと言いますと…、そこに新しい世界が広がっていたんです!
正確に言うと、すぐに新しい世界に突入したわけではなく、回り道をしながら、気が付いたらいつの間にかそんな世界に足を踏み入れていたというような感じです。本当の意味で自由な生き方に近づいてきたからなのかな。
今じゃ自由すぎて周りが冷や汗かいちゃうくらいですけどねw
でもワタクシは、こんな生き方の先に、ステキな世界があると本気で思っています。自分だけじゃなくて、みんなにとってステキな世界がね。
サクッと30文字以内でまとめますよ(国語のテストかよ)。
世界を変えるには、自分を支配しているものの正体を知ること
何はさておき、まずはこれが第一歩です。ここをすっ飛ばしては、残念ながらどう頑張っても世界は変わりません。世界をこんなひどい状態にしている原因を、外に求めても意味はありません。なぜならそれは自分の中にあって、世界をひどいものにしているのは、他でもないアナタだからです。
ワタクシの場合はそれがお金という、物質的で非常に分かりやすいものでしたが、人によってそれは違うのだと思います。人間関係であったり、他者からの評価であったり、家族への責任感であったり、会社や帰属する共同体への忠誠心であったり。そして目に見えないものほど根が深くて、見つけたり乗り越えたりするのが難しいんだろうな、という気はします。
でも自分を支配しているものの正体を知ることで、それを乗り越える方法もきっと見えてくるんですよ。そしてそんな自分を越えていく生き方が、新しい世界につながっていくんじゃないのかな〜。
平和活動をしているとにたまに見受けられるのですが、権威的でやたらと攻撃的な人がいるんですよ。攻撃的な平和活動家なんて、シャレにもなりませんよね。
自分の農法だけが正しくてあとは間違っている、と言っている有機農家に実際会ったこともあります。それって生物の多様性を重視する有機農法の視点とは真逆の発想です。
みなさんも「この人、良いこと言ってるのになんか言ってることとやってることが違うよね」と感じたことってあるんじゃないでしょうか。
原因は自分の中の支配者と向き合っていないこと、そして本当の自分に気づいていないことだと思います。自分を支配している正体を知ることなく、この世界を変えるなんて不可能です。
というわけで、世界を変えたい人にはこんなアドバイスを贈ります。
「まずは自分としっかり向き合おう。全てはそこからだぜ」
頑張ってね〜!
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