2024年「小さな田んぼのワークショップ」参加者募集のお知らせです!

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農家民宿『くらしの宿Cocoro』を営むただっちです。

最近、郡上では雨の日が多いです。郡上のジジババが言うには、寒の内に雨が降るとその年は雨が多くなるらしいんですけど、今年はどうでしょうね。ここ数年、暑すぎたり雨が多かったりして、なかなか「例年」ってやつがないですねぇ。農家には難しい気候が続いています。

でも今年も張り切って開催しますよ!

小さな田んぼのワークショップ(全11回)」

「小さな田んぼのワークショップ」は2014年から続く、一番人気のワークショップです。受講生は延べ人数で500人を超えます! その中で自分でも田んぼを始めちゃったのが15組くらいですかね〜。もうちょっと多いのかな。

すでに受講されたかたはご存じでしょうが、かなり(というか、とっても)実践的なワークショップです。

小さな田んぼを始めたい人、小さな農家になりたい人、自給力を高めたい人。ぜひぜひ岐阜県郡上市に足をお運びください!

小さな田んぼとは


小さな田んぼを具体的に言うとこんな感じです

  1. 自分(家族、友人)が食べるお米を自分で育てる
  2. 機械の使用は最小限
  3. 除草薬や農薬は一切使いません
  4. 肥料も全然あげません

それぞれ説明していきます。

自分(家族、友人)が食べるお米を自分で育てる

すなわちお米を自給することです。

ワタクシたちがこれからの時代を安心して生きていくには、自給こそがますます大切な要素になってきます。自分たちが生きる力を今のうちに身につけて、これからの荒波をしなやかに乗り越えていきましょう。

家族でも、カップルでも、個人でも一緒です。どんな単位であれ、自分たちが食べる物を自分たちで育てること。

ワタクシは「小さな農家」をそんな風に捉えているんですが、これが暮らしの根本であると思っています。主食であるお米を自給することは確かに大変です。でも実際にお米が収穫できると、みなさんが想像している以上に暮らしに安心感を与えてくれます

ま、こればかりは言葉では絶対に伝わりませんので、実際にやってみて実感してもらうのが一番です。

機械の使用は最小限

ワークショップでは「代かき」という作業にトラクターという大型機械を使いますが、トラクターを使わない場合でも基本は一緒です。

ワークショップ形式なのでどうしても時間の都合があり、参加人数が少ない時などは一部機械のお世話にはなりますが、目的はあくまでエネルギーに頼らず手で田んぼをすることです。

機械やエネルギーがないとできない田んぼではなく、道具と人力さえあればできる田んぼを目指します。

道具や体の使い方なども、しっかりとお伝えします。

足踏み脱穀機を使ってモミを外す

除草薬や農薬は一切使いません

もちろん栽培の過程で(というか栽培していない期間も含めてですが)、農薬と除草剤は一切使いません。「そんなことしたら田んぼが草だらけになるやろ!」とよく言われますが、本当にそうですかね? 

ワタクシたちは10年以上田んぼを続けていますが、田んぼが草だらけになったことはただの一度もありません。それどころか周囲の他の田んぼと比べてみても、明らかに草が少ないのが特徴です。年によってはほとんど草が生えない年もあります。

こちらはある年のご近所さんの田んぼ。農薬も除草剤も普通に使われている田んぼですが、草が生えていますね。

これは同じ年、同じ日の『くらしの宿Cocoro』の田んぼ。

お、フォトショップでの加工がバッチリ決まってるね! って、加工なんてしてないっつーの(笑)

うちは田植えが遅いので稲がヒョロッとしていますが、草はほとんど生えていませんし、この時点で生えていなければ後は稲の独壇場です!

この写真を見てもそんなもの信じられない、というかたもまだいらっしゃるとは思いますが…。

みなさんがご存じないのは当然かも知れませんが、実は有機農業界ではこの写真のように田んぼに草を生やさない技術があります。しかもすでに20年以上前に確立された、実績のある技術です。 

それが民間稲作研究所が確立した『有機稲作』の中の「抑草」と言う技術です。抑草を簡単に言うと、いくつかの技術を複合的に用いて、田んぼの中に草が生えにくい環境を作るという技術です。理論がしっかりと理解できて、それぞれの技術を積み上げれば、誰にでも習得できるありがたい技術です。

ここに昔ながらの除草をバシッと合わせると、アラ不思議。草はほとんど生えないんですね。

肥料も全然あげません

最後になりますが、肥料は一切あげません。ヌカや堆肥などもあげません。せいぜい秋にワラをまく程度です。

これまた「そんなことで米がとれる訳がない!」とツッコミの嵐が吹き荒れそうですが(笑) 

確かに化成肥料を使う田んぼと同量とはいきませんが、毎年ちゃんと1年分のお米が収穫できてますよー。肥料の代わりに太陽や水、虫や微生物など自然の恵みを最大限に活用すること、そして何よりも謙虚に欲張らないことが成功へのポイントです。

このように「小さな田んぼ」はまさに家族向き、自給向きの田んぼなんですね(民間稲作研究所を紹介したこの動画が分かりやすいのでぜひご覧下さい)。

そんな小さな田んぼの技術を、ほぼ一年かけて基礎からしっかりと学びます。

育てるお米はワタクシたちが10年以上タネを採り続けている「イセヒカリ」です。スッキリとした食感の、とっても美味しいお米です。

こんなお米です。

みんなで一緒に「小さな農家」を目指しましょう。

農のある暮らしは楽しいよ♪

今回募集する「小さな田んぼのワークショップ」は、ほぼ1年間(3月下旬〜11月中旬まで)に渡り、全11回のワークショップで構成されています。2023年までは全10回のコースだったのですが、丁寧にお伝えしたいポイントが徐々に増えてきまして、今年から1回増えて全11回となりました。

この11回でワタクシたちが持っている田んぼの技術を、余すところなく全て教えます!

そんなワークショップの詳しい内容です。

日程と作業内容


日程と作業内容は以下の通りです。

基本的には予定通りに開催しますが、お天気の都合、稲の生育具合、参加人数の関係などで前倒しになったり、延期になることがありますので、あらかじめご了承ください。特に田植え、稲刈り、脱穀などはかなりお天気に左右されます。翌週末も空けておく、くらいの余裕を持った計画を立ててくださいね。

☆ 2月10日 プレイベント・小さな田んぼの説明会 →終了しました

① 3月24日 オリエンテーション、座学、あぜの草刈り、あぜ直しなど

② 4月 7日 タネモミの選別、温湯消毒、芽出し

③ 4月20日 モミまき

④ 6月  1日 田植え(少雨決行。予備日6月2日)

⑤ 6月  8日 除草(1回目)

⑥ 6月15日 除草(2回目)

⑦ 7月 28日 畦草刈り

⑧ 9月  8日 はさの竹切り出し、はさ作りの練習

⑨  10月6日 稲刈り、稲架かけ(雨天延期。予備日10月12〜14日)

⑩  10月20日 脱穀(稲刈りが延期の場合、こちらも日程変更になります)

⑪  11月2日 田んぼ仕舞い、ワラ切り、ワラまき、耕うん(トラクターを使います)

★ 11月下旬 みんなで持ち寄り収穫祭♪

プレイベント・小さな田んぼの説明会

※説明会は終了しました

①に先立ちまして、小さな田んぼの説明会を行います。

 ・日時 令和6年2月10日(土) 朝10時スタート〜12時終了予定

 ・場所 くらしの宿Cocoro(郡上市大和町牧740)

 ・内容 小さな田んぼの見学、技術説明、質疑応答など。

 ・持ち物 筆記用具

 ・参加費 2,000円/組(ワークショップ参加者は無料です)

ワークショップへのご参加をお悩み中のかたや小さな田んぼについてお話しを聞きたいかたは、こちらにご参加ください。説明会は有料(2,000円)ですが、説明を聞かれてから小さな田んぼのワークショップにご参加される場合、参加費を全額返金いたします。

説明会への参加をご希望のかたは「お問い合わせフォーム」よりお申し込みください。

場所


ワークショップの田んぼは、岐阜県郡上市大和町牧にあります。広さは約1.2反(1200平方メートル)です。

こことは別に少し小さい田んぼ(約800平方メートル)もあり、そちらではジャスミンライス(インディカ米)の栽培を行います。ジャスミンライスの田植えや稲刈りなどはイベントを開催する予定です。ジャスミンライスファンのみなさまはコチラをお楽しみにしてくださいね♪

郡上は水も景色もキレイで、本当にいいところです。こんな環境で田んぼができるなんて、とっても幸せです。

時間


基本的には朝9時に現地集合、作業終了後に解散という流れです。

作業内容により開始と終了の時間が異なりますので、参加者さんにはLINEのグループメッセージでご連絡します。午前中で終わる日もあれば、お昼ご飯をご持参してもらって、夕方近くまで作業する日もあります。

遠方からご参加の方は、前日や当日に『くらしの宿Cocoro』にご宿泊していただくことが可能です。ワークショップの準備や後片付けでバタバタしますので、それらを手伝ってもらう代わりに、宿泊料金をかなりお得に設定しています。料金についてはお問い合わせ下さい。

金額


1組につき38,000円です。お一人でも、ご家族とでも、お友達(3名さままで)とでも同一料金です。ただし資料は1グループにつき1部、収穫祭のお土産のお米もグループごとのお渡しになります。

お申し込みご本人さまと同居のご家族さまは、傷害保険代込みです。ワークショップへの子どもだけでのご参加は事故やけがの恐れがありますので、必ず保護者同伴でお願いします。ご家族以外の方はご希望により、掛け捨ての傷害保険(一回350円)に加入することもできます。ケガなどがご心配のかたは事前にご相談ください。

4名以上のグループや企業でのご参加を検討されているかたは、人数により参加費が変動します。詳しくはお問い合わせフォームよりご相談下さい。

そして収穫後のお楽しみがコチラ! 

11月中旬に開催予定の収穫祭で、収穫できたお米をプレゼントいたします! 

自然に頼るところが大きい農法なので、多い年少ない年のバラツキがありますが、少ない年でも1グループにつき10キロ程度はお渡しできると思います。ただし参加した回数が少なければ、お渡しするお米も少なくなります。みなさん毎回参加できるように、予定を空けておいてくださいね。

募集期間と人数


募集期間は令和6年3月10日(日)まで。定員は12組です。

ここ数年は毎年満員御礼ということもあって、枠を2つ増やしました。もし応募者が定員を上回った場合は、志望動機などを読ませていただいてこちらで参加の可否を検討し、ご連絡いたします。

参加資格


全日程を通じてしっかりと参加し、積極的に小さな田んぼの技術を学べるかたに来て欲しいなぁと思っています。ワークショップの目的は、しっかりとした理論と技術を身につけて翌年から自分で田んぼができるようになることです!

小さな子どもちゃんが一緒でももちろん大丈夫ですが、モミまきや田植え、除草など一部の作業は未就学児にはできませんので予めご了承ください。

またお天気による日程変更の連絡や、情報共有、時間内にお伝えできなかったことのフォローなどを、LINEのグループメッセージを使ってお伝えします。LINEのアカウントをお持ちでない方は、取得してください。

お申し込みやご質問などは


お申し込みやご質問はお問い合わせフォームより承ります。

『くらしの宿Cocoro』のFacebookページInstagramのメッセージ、ワタクシ個人へのメッセンジャー、LINEなどでもご質問を受け付けます。

最後に。田んぼって、ホントに楽しいよ〜♪ 

みなさん、今年もたくさんのかたのご参加をお待ちしています。よろしくお願いしまーす!

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