みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市にあるオーガニックな農家民宿『くらしの宿Cocoro』のただっちです。梅雨は明けたんですか? 今年は突然梅雨前線が消えるし、梅雨明けも早そうだし、そしてイキナリ猛暑だし。これは今から夏の水不足が心配ですね…。
ワタクシもサラリーマン時代は「また雨か、梅雨なんてなければいいのになぁ」なんて短絡的な思考をしていた人間なので、エラソーなことは言えませんが…。この時期に梅雨が海から運んでくる水って、私たちの暮らしに不可欠なんですよね。
とは言え、ここ最近の暑さは何とかならないものかなぁといつも思います。ちょっと草刈りするだけで、全身びっしょりだし。ま、汗を大量にかくのは気持ちがいいですけどね。
さてそんな水分多めのワタクシですが、実は『くらしの宿Cocoro』には
クーラーやエアコンはございません。

ここは一発、声を張って言ってみました!
というのもですね、当サイト内の「よくあるご質問」にも正直にこのように書いているのですが…

どうやらこれを冗談かなにかだと受け止めてしまうお客さまがたまにいらっしゃるのです笑
そしてチェックインされてお部屋をご覧になって「えっ! ホントにクーラーないんですね…」と驚かれます。
いやいや、今ここで驚かれてもワタクシは一体どうすればいいのだ…とは思いますが、「クーラーのない暮らし」というものが、現代の日本では考えられないくらい「不思議な暮らし」なのだと改めて気づかされます。
よくよく考えてみると、ここ郡上市は年に何度かは日本一の暑さを記録することもある場所なんです。余所からいらっしゃったかたは、どうしてクーラーがないのかとか、そんなことでお前たちは生きていけるのかとか、色々と疑問を持たれるのでしょう。
その理由を最初から詳しく説明すると、それはそれは長くてしかもとっても退屈な話になってしまいますので、かなりはしょって申し上げますと
私たちの暮らしには必要ないから。
このひと言に尽きます。っていくら何でもはしょり過ぎですかね。
別に「くそっ、クーラーなんてこの世からなくなっちまえばいいんだ」みたいなネジレ方はしていませんし、アンチクーラー派(なんてものがあるのか知りませんが)でもありません。ただ体の冷やし過ぎは健康に良くないし、クーラーは電力消費量がケタ外れに多いので、環境的な視点からも使いすぎはどうかとは思いますが。
でもそんな大層な理由ではなく、ただシンプルに今の私たちの暮らしには必要がない。そんな感じです。
「そんなこと言われても暑いのイヤだもん」というお気持ちはよーく分かります。
ですので、その代わりのものをいくつかご用意してあるんですよ!
まず『くらしの宿Cocoro』の裏山から吹いてくる風はとても涼しいです(マジか、風かよ…)。
近くにはキレイな川もあります。我慢できないくらい暑い日はそこにダイブして、ほてった体を急速冷蔵です(おいおい、川かよ…)。

また宿の裏にある「山の水道」は山から冷たい水を引いています。その水で頭を冷やしたり、顔を洗ったりするのもとっても気持ちがいいです(山水きたよ…)。

とりあえずみなさまから予想されるツッコミを括弧に書いてみましたが、ワタクシはいたって本気です。
また当然ながら郡上でも熱帯夜はありますが、それも年に数日のこと。お盆を過ぎると夜は寒いくらいです。ただしお部屋には日中の熱がこもっていますので、夜間も窓を開けて涼しい風を通しながらお休みいただくことをオススメしています。
とまぁ、このようにクーラーなしでも暮らせる豊かな自然環境がある、というのが大きな理由です。考えてみるとこれってめちゃくちゃありがたいことですよね。
そりゃーね、本音を言いますとクーラーがあったら便利だなぁと思う時もありますよ。ワタクシとて一応は現代人ですので、クーラーが快適なことくらい分かっています。
でも一方でそんな自分たちの快適さを追求するだけが暮らしではないんじゃないかなぁ、とも思うのです。自分のことは少し脇に置いておいて、環境や他者に想いを馳せ、周囲にあまり過剰な負荷をかけずにみんなでゆるやかに生きていく。そんな暮らしも確かにあるはずです。
とは言え、これと同じことを都会でやるのはたぶん難しいと思いますので、ぜひ『くらしの宿Cocoro』へお越しの際はクーラーのない暮らしを味わってみてください。
最後になりますが、暑がりさんは決して夏の『くらしの宿Cocoro』にいらっしゃってはダメですよ〜! 涼しい季節になるまで少しお待ちいただいて、それからお越しくださいね〜。
お待ちしてます!
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