営業許可がおりました! そして2階の営業開始をお知らせします!

執筆者 | 2022-02-21 | ニュース, 古民家, 宿のこと

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農家民宿『くらしの宿Cocoro』を営むただっちです。郡上は今日も雪です。今年は雪が溶けては降っての繰り返しで、田んぼも畑もなかなか地面が見えません。農家は土が見えない時期が長いと、こんなにも心が落ち着かないものなんだなぁとしみじみ実感する日々です。

さて、タイトルにもありますが、かねてより保健所に提出していた宿泊業の営業許可が無事におり、明日から晴れて営業開始です! いや〜、長かった…。改装を応援して下さったみなさま、お手伝いに来てくれた友人たち、ブログやSNSの投稿を楽しんでくれているみなさん、本当にありがとうございました<(_ _)>

それはそうとみなさん、明日は何の日か当然ご存じですよね? 

2022年2月22日。2すなわち「ニャン」が6つも並ぶ、いわずと知れた「今世紀最大のネコの日」です! 

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2202/21/news106.html

そんな大切な日に新装オープンを迎えられて、ワタクシたちとっても幸せです。

2階を改装したいという想いは宿を始めた2019年当初からあったのですが、それがボチボチと動き出したのは2021年の1月です。一番の問題は何と言ってもやはり資金面だったのですが、当初は宿でしっかりと利益を出してからと考えていました。ところがこのコロナ騒ぎですよ。このままではいつまで待っても利益なんて出んわ! ということで、智恵を絞っていろいろ考えました。

いろんなところに相談に行き、資金の見通しが立ったのが5月頃だったかな。それから大工さんと具体的な設計を始め、よし、これで行こう! と決めたのは6月下旬頃だったと記憶しています。

改装前の2階は壁もなく、だだっ広い物置でした

工事がやや前倒しで9月初旬に始まり、途中で何度かの休みを挟んで終わったのが12月末。

その後は自分たちで柱を磨いてベンガラや亜麻仁油を塗り、壁という壁に漆喰を塗って(めちゃくちゃ広かった…)、床にオイルや撥水ワックスを塗って(これもものすごく広かった……)、キッチンを作って、いろんな備品を設置しました。この備品の選定と設置に想定していたよりずいぶんと時間がかかってしまいました。お客さまに中〜長期滞在していただけるように、いろいろと備品をそろえたからです。

当初、キッチンは簡易的ないわゆるミニキッチンを予定していたのですが、いろんなかたのご協力もあって、終わってみればフルサイズのしっかりとしたキッチンができあがっていました(笑) でもさすがフルサイズ。作業はしやすいし、ここでお料理をするとテンション上がること間違いなしです。豊かな暮らしにキッチンは欠かせませんよね。ちなみに新しい客間に関してはコチラをご覧下さいね。

2階に新しく作ったキッチンです

全国の宿泊業関係者が青息吐息のこんな時期にどうしてこのような大改装をしたかと言うとですね、それには大きく3つの理由があります。一つは宿主としての理由、もう一つは農家としての理由、そして最後は過敏症のかたが滞在するためです。

宿主としての理由はシンプルにたくさんお金を落としてもらいたいから、いやいや、心の声がダダ漏れやんか…。気を取り直しまして…その理由はですね

「郡上での暮らしをもっと楽しんでもらいたいから」

これに尽きます。いや、ホントですって(笑)

ワタクシ自身は郡上で暮らし始めてまだ4年ですが、それでもよく思うんですよ。郡上には4年いても体験しきれない、めちゃくちゃ豊かな魅力があるんです! せっかくそんな魅力たっぷりの郡上に来てくれたのに、1泊2日であっさり帰ってしまってはもったいないです。

2つ目の農家としての理由は

「農を目指す人たちに『作業の流れ』を知ってもらいたいから」

です。『作業の流れ』って何でしょう?

例えば田んぼのこと。田植えや稲刈り体験をされたことがあるかたはたくさんいらっしゃいますが、じゃあ田植えの準備ってどうするんだ、とか。作付け前の畝(うね)ってどうやって直したらいいんだろう、とか、冬前の畑のたたみ方って何をするんだろう、とかね。

農を営む上ではメインの作業だけではなく、その周辺にある細かい作業も避けては通れません。昔から「段取り八分」なんて言葉もあるくらい大事なんです。そこを体験してもらうためには、作業を点ではなく流れで捉えるための、ある程度まとまった日数が必要なのですね。

収穫後に行うこういう作業も大事なのです

でもどこかに泊まりこみながら農業研修をする、というのも実際にはなかなか大変なんですよ。ワタクシも研修生時代に経験したのでよく分かります。2食付きだと当たり前ですけど滞在費が高くなるし、かといって素泊まりと外食ばかりでも味気ないし。じゃあ普段は宿で食事を取り、気が向いた時には自炊をすればいいんじゃない? そんな場面で2階のキッチンがみなさんのお役に立てればと思っています。

3つ目の理由である

「過敏症のかたが滞在するため」

というのは過去に何度も書いてきました。昨年の夏に取り組んだクラウドファンディングもその一環です。

過敏症のかたと一般のかたが同時に宿泊するのって、実はとても難しいんです。

一般のかたには何でもないシャンプーや洗剤などの香りや、手指の消毒用アルコールなどが、過敏症のかたには文字通り致命的なトラブルにつながったりします。そういった問題を少しでも解決するために、1階は過敏症のかた、2階は一般のかたと、お過ごしいただくスペースを分けることにしたんですよね。

それでも玄関やお風呂など共有部分があるので全てを完全にブロックすることはできませんが、お互いが少しでも快適にお過ごしいただけるといいなぁと考えています。

中〜長期滞在の金額やハウスルールなど、これからトライアンドエラーを繰り返して煮詰める点はまだたくさんあるのですが、まずは明日2022年2月22日より2階を開業いたします! というお知らせでした。

みなさん、『くらしの宿Cocoro』に暮らしに来てね〜。

今なら絶賛空いてます(最後に自虐ネタかよ)。よろしくお願いします! 

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