農を始めたいなら「農泊まんきつプラン」がオススメな5つの理由

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農家民宿『くらしの宿Cocoro』を営むただっちです。酷暑ですね。そしてまたもや繰り返される大雨…。みなさんがお住まいの地域で大きな被害が出ていないことを祈ります。ここ岐阜県では相変わらず©の陽性者が増え続けていますが、みなさんお元気ですか? ワタクシたちは相も変わらずな日々を過ごしています。


©と言えば、今年は『くらしの宿Cocoro』が迎える初めての「制限なしでの夏休み」です。

というのも2019年の秋に『くらしの宿Cocoro』はオープンしたのですが、数ヶ月後には©がしれーっとやって来ちゃいまして。その後はみなさんおなじみの緊急事態宣言だのマンボーだの移動制限だの自粛だのと、果たして一体どんな効果が? な制限をいろいろと課され、なかなかお客さまがお気軽に訪問しづらい状態が続いていました。

それが今年は一切の制限なし! 

ということで『くらしの宿Cocoro』が初めて迎えるノーマルな夏休みですが、いや〜、想像していた以上に大変なんですね。まだ始まったばかりなのにねぇ。こんな風にひっきりなしにお客さまがいらっしゃると、日々のオペレーションが増えて、なかなか畑のお世話ができません。ま、いろいろと工夫しながら徐々にうまく回していけるようにはなってきましたが、何ごとも経験ですね〜。

夏休みの滞在先に『くらしの宿Cocoro』を選んで下さったみなさま、本当にありがとうございます! また郡上での滞在先をお探し中のみなさま、週末も日によってはまだまだ空きがございますので、ご検討よろしくお願いします!

『くらしの宿Cocoro』では3つの基本宿泊プランをご用意しています。1つめは各種体験とお食事付きの「農泊まんきつプラン」。2つめはお食事が付いた「シンプルプラン」。そして3つめが「素泊まりプラン」です。

その他にも滞在中のアクティビティをいろいろとアレンジができたり、宿を一棟まるごと貸し切りにしたり、ワーケーションにご利用いただいたり、というご要望に合わせた宿泊スタイルもオーダーしていただけるのですが、今回はこの3つの基本プランの説明と、その中でも一番人気のある「農泊まんきつプラン」のメリット満載ぶりについてお伝えしたいと思います。

と、その前に、それぞれのプランを選択されるお客さまの割合ってどれくらいなんでしょうか。そんな細かいことが経営者目線でちょっと気になってしまったので調べてみました。

2019年と2020年は脇に置いといて、2021年は「農泊まんきつプラン」が55%、「シンプルプラン」25%、「素泊まりプラン」20%でした。「シンプル」と「素泊まり」はほぼ一緒くらい、そしてその2つを合わせたよりも「農泊まんきつプラン」の方が多いことが分かりました。おー、やはり「農泊まんきつプラン」は強いんだなぁ。

って、まぁお客さま的にはどうでもいい数字でしたね…。じゃあ3つのプランの説明をしていきましょう。

①「素泊まりプラン」

これはですね、読んで字のごとし素泊まりのプランです。素泊まりというのはですね(そこからかよ…)、みなさんご存じですよね。食事も体験も何も付きません。その代わり部屋代のみでご宿泊できます。このプランでオススメは、ほんの少しオプション料金はかかりますが(+300円)、食材を持ち込んでキッチンで自炊をすることです。

『くらしの宿Cocoro』ではお米や野菜、調味料、自然食品などの販売も行っています。お一人で旅行をするかたや、中〜長期泊のかたに向いているプランですね。

2階にあるキッチンです。まだピーカピカなので気持ちよくお料理を楽しんでいただけます

②「シンプルプラン」

宿泊当日の晩ごはんと、翌日の朝ごはんが付いたプランです。食材は全てではありませんが、ほぼオーガニック! 料理の腕のなさを食材の良さでカバーしようという、いやー実に姑息な作戦ですな(笑) 

これはワタクシの個人的な理由なんですが、外食が続くことがあまり好きではありません。でも旅行中はどうしても外食がメインなので、長期旅行になればなるほど内臓が疲れてきて、調子が落ちてくるのが分かります。そんな時にどこかで心と体が休まるちゃんとした食事が取りたいなぁ、と昔から思っていました。果たして『くらしの宿Cocoro』がそんな食事を提供できているかは微妙なところですが、そんな想いでいつもご飯を作っています。

ベジタリアンやヴィーガンにも無料で対応できます。特別なアレルギー食に関しては要相談ですので、こちらからお問い合わせ下さい。

旅行中、ちょっと落ち着いた雰囲気でオーガニックな食事を取りたい、というかたに向けたプランです。

食材がいいと料理はシンプルになりますね〜

③「農泊まんきつプラン」

さて、やってきました「農泊まんきつプラン」です。一日一組限定のプレミアムプランです。ここは一つ、どんなメリットがあるのかを挙げてみたいと思います。

メリットその1:農と暮らしの体験ができる

農と暮らしに関するいろんな体験ができることが「まんきつプラン」の最大の特徴です! 

よく「この時期にどんな体験ができますか?」というお問い合わせをいただくのですが、体験の内容は季節や天候によって柔軟に組み替えています。言い換えると決まった体験はない、ということです。例えばタネをまこうと思っていた日に雨が降ったら、ビニールハウスの内でタネの選別をするとか。雨だけど田んぼに入って除草をするとか。

そんな臨機応変こそが農の本質的な部分なので、ぜひそれを体験して欲しいなぁと常々思っています。一応「よくあるご質問」にまとめてありますので、参考にしてください。

メリットその2:アーリーチェックイン

『くらしの宿Cocoro』へのチェックインは16時以降ですが、「まんきつプラン」のみ14時からのアーリーチェックインが可能です。これはなぜかと言いますと、16時にチェックインだと農と暮らしの体験ができないからですね〜。畑や田んぼを見学したり、収穫や薪割りなどの体験を楽しんでいただくために、アーリーチェックインを設けています。

お時間に余裕があるかたは早めに宿に着いて、いろんな体験をしていってください!

メリットその3:かまどでご飯を炊くことができる

これもお楽しみの一つですね〜。『くらしの宿Cocoro』には愛農かまどというかまどがあります。愛農かまどについてはコチラをどうぞ。

その愛農かまどを使って、ワタクシのアドバイスを聞きながら、ご自分でご飯を炊いていただきます。かまどで炊いたご飯は本当に美味しいのです。

当然ですが、ほとんどのかたがかまどでご飯を炊いた経験なんてありませんよね。そうとう無茶ブリなんですが、結果的にはみなさん大変上手に炊いてくれます。ワタクシの指導方法がいいのかなぁ。…ってそんな訳はなく、この初心者でも簡単に使えてしかも美味しくご飯が炊ける。この懐の広さが愛農かまどの実力なんです。

真剣に火と向き合う大事な時間

この愛農かまど、実はここ郡上で一大ブーム(?)を引き起こしていまして、ワタクシが把握しているだけで4基もあります。この秋にも更に2基作られる予定なので(両方ともワークショップ形式で作るらしいですよ)、ちょっとした愛農かまどの聖地になりつつありますね。これがいわゆる最先端ってヤツですかねぇ。郡上ってホント変なところだなぁ(笑)

メリットその4:農について学べる

これもすごく大事! 

近頃よくニュースなどで「肥料不足」や「食材の輸入危機」などの話題が取り上げられています。

例えばこんなニュースですね。https://www.agrinews.co.jp/news/index/83713

多くの人が現状に危機感を抱き、今まで見えていなかった問題と向き合いつつあるのかなぁと感じます。

そこで大事になってくることはなんでしょうか。いろいろ言われてますよね。政府が今まで以上に輸入量を確保するとか、肥料を使っている農家に補助金を出すとか、個人でお金を蓄えて価格の高騰に対応するとか。 

対処療法としてはそれらも多少は効果アリでしょうが、根本的には全て間違っています。なぜなら、この問題の根本にある理由は「日本が自給できていない国である」という事実だからです。

大切なのは誰か(政府、既存の農家、お金など)に頼るのではなく、自分たちが食べる野菜やお米を自分たちで育てることです。ワタクシはそれができる人を「小さな農家」と呼んでいますが、できるだけ早く小さな農家になって農の基本的な技術を身につけ、それをアップグレードしていく必要があります。

実際、自分が育てた食べ物ってとても安心なんですよ。そしてこの安心と満足感は、お金では買えないものなんです。「農をやれー」「農をやれー」と言い続けてはや10年。みなさん、ぜひ今のうちに農の技術を学んで、それと同時平行で畑や田んぼの確保を進めていってください。その時が来てからでは遅すぎます。

とは言え、わずか1泊2日で農の技術をいろいろと伝えるのはとても難しいので、本気で農がやりたいかたには、例えば家族が自給するにはどれくらいの面積の畑や田んぼが必要なのかとか、具体的な農作業のカレンダーとか、タネの採り方や保存の仕方とか、何か一つでも実践できる技術や役に立つ知識を持って帰っていただきたいと思っています。

メリットその5:ホストとゲストが仲良くなれる

これが果たしてお客さまにとってメリットと言えるのかビミョーなところなんですが…。作業中や食事の時も、ワタクシたちはお客さんとできる限り交流するよう心がけています。普通の宿ではあまりお目にかかれない光景だと思います。それがなぜメリットかと言いますと、「話す・一緒に作業する・仲良くなる」という一連の行為が、これからの社会では特に必要なスキルになってくるんじゃないかと考えているからです。

ワタクシが描くこれからの社会は、農と暮らしが中心にあります。それって考えてみたら当たり前の社会なんですけど、もうずいぶん長い間そんな社会ではなかったので、ワタクシたちも含めてみんなが忘れてますけどね。そこで必要とされるのは、個人の力というよりもみんなで一緒に仲良く作業できる精神だと思うんですよ。

ご宿泊という縁でつながった人たちと、この先も農を通じて新たな社会に関わっていくこと。それができればこんな幸せなことはありません。そんな夢物語にピンとくるあなた。そんなかたには「農泊まんきつプラン」が絶対オススメです! 

まとめ

ということで、まとめます。まぁここまで読んでいただいたかたはもうお分かりでしょうが、プランのディープ度

(浅)「素泊まりプラン」<「シンプルプラン」<「農泊まんきつプラン」(深)

となっております。「まんきつプラン」だけ飛び抜けて深い感じは否めませんが…。

連泊のかたは、初日は「まんきつプラン」、二日目は「素泊まりプラン」という風にプランを組み合わせることもできます。ただし1グループにつき1プランなので、例えばご家族で宿泊されてお父さんは「素泊まりプラン」、お母さんと子どもちゃんは「まんきつプラン」というような形ではご利用いただけません。全員同じプランになります。

こんな宿ですが、みなさんのご希望に近いプランを見つけて、ぜひ遊びに来てください。ご予約お待ちしています♪

0コメント

コメントを提出

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です