新しい農体験が追加されて、ますますお得になった「農泊まんきつプラン」です!

【この記事は2022年8月の「農を始めたいなら「農泊まんきつプラン」がオススメな5つの理由」をリライトし、2024年9月に再公開したものです】

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農家民宿『くらしの宿Cocoro』を営むただっちです。

さて、そろそろ秋の農作業シーズンに突入ですね。秋は冬に向けて作業がドンドン増えてきます。それに伴って『くらしの宿Cocoro』自慢の「農泊まんきつプラン」で体験いただけることも増えてきます! 後ほどお伝えしますが、新しい農体験も追加になりました。ぜひ郡上へお越しいただいて、「小さな農家」になっちゃってくださーい。

ご存じのかたもいらっしゃるかもしれませんが、『くらしの宿Cocoro』では3つの基本宿泊プランをご用意しています。

1つめは農と暮らしの体験とお食事付きの「農泊まんきつプラン」。2つめはお食事が付いた「シンプルプラン」。そして3つめが「素泊まりプラン」です。

その他にも滞在中のアクティビティをいろいろと細かくアレンジできたり、宿を一棟まるごと貸し切りにしたり、ワーケーション(もはや完全に死語ですが…)施設としてご利用いただいたり、自炊をしながら中〜長期泊をしたり、というさまざまなご要望に合わせた宿泊スタイルもオーダーしていただけるのですが、今回はこの3つの基本宿泊プランの説明と、それぞれのプランがどんなお客さまにピッタリなのかをお伝えしたいと思います。

そして3つプランの中でも一番人気な「農泊まんきつプラン」のメリット満載ぶりについて、詳しくお伝えいたします!

と、その前に、それぞれのプランを選択されるお客さまの割合ってどれくらいなんでしょうか。そんな細かいことが経営者目線で気になってしまったので、ちょっと調べてみました。

2019年と2020年は©でお客さまが少なかったので脇に置いといて…。

2021年は「農泊まんきつプラン」が55%、「シンプルプラン」25%、「素泊まりプラン」20%でした。2022年はどうかというと、「農泊まんきつプラン」が50%弱。「シンプル」が30%強で、「素泊まり」は20%ほどでした。2023年もだいたい同じような割合かな、という印象です。

21年と22年を比べると「農泊まんきつプラン」の割合がやや下がっているのですが、これはリピーターさんが増えたことも理由の一つかもしれません。それでも半数近くのお客さまが「農泊まんきつプラン」を選んでくださっているんですね〜。このプランの人気っぷりがよく分かります。

って、まぁお客さま的にはどうでもいい数字ですけどね…。ワタクシたちの夢は「小さな農家」が増えていくことなので、「農泊まんきつプラン」を選んでもらって、いろんな体験を楽しんでいただけるのは実はとっても嬉しいんですよね〜。

と、少し前フリが長くなりましたが、3つのプランの説明を順番にしていきましょう。

①「素泊まりプラン」


これはですね、読んで字のごとし素泊まりのプランです。素泊まりというのはですね(そこからかよ…)、みなさんご存じですね。食事も体験も何も付きません。その代わり部屋代のみでご宿泊できます。このプランの楽しみ方はオプション料金がかかりますが(+300円)、食材を持ち込んでキッチンで自炊をすることです!

ワタクシたちが育てたお米や野菜、玉子、調味料、自然食品などの販売も行っています。

このプランがオススメのお客さま

  • リーズナブルに宿泊したい
  • 自分でご飯を作りたい
  • 連泊や中〜長期泊をしたい

そんなかたにオススメのプランですね。中〜長期泊はご宿泊の時期にもよりますが、宿泊料金がかなりお得に設定されています。詳しくはこちらからお問い合わせください。

2階にあるフルサイズのキッチンです。窓からの景色も良く、快適にお料理を楽しんでいただけますよ

②「シンプルプラン」


宿泊当日の晩ごはんと、翌日の朝ごはんが付いたプランです。食材はほぼ全てワタクシたちが小さな畑で育てたオーガニックのものを使用しています。 

これはワタクシ個人の話なんですが、外食するのがあまり得意ではありません。でも旅行中ってどうしても外食がメインなので、長期の旅行になればなるほど内臓が疲れてきて、調子が落ちてくるのが分かります。そんな時にどこかで心と体が休まるちゃんとした食事が取りたいなぁ、と昔から思っていました。果たして『くらしの宿Cocoro』がそんなお食事を提供できているかは微妙なところですが、そんな想いでいつもご飯を作っています。

ベジタリアンやヴィーガンにも無料で対応できます。特別なアレルギー食に関しては要相談ですので、こちらからお問い合わせ下さい。

このプランがオススメのお客さま

  • 旅行先でもキチンとした食事がしたい
  • 日頃からオーガニックな食材にこだわっている
  • 体験に興味はあるけど今回は時間がない

というかたにオススメです。

食材がいいとお料理はシンプルになりますね〜

③「農泊まんきつプラン」


さて、やってきました「農泊まんきつプラン」です。一日一組限定のプレミアムプランです。ここは一つ、どんなメリットがあるのかをサクサクと挙げていきます!

メリットその1:いろんな農と暮らしの体験ができる

農と暮らしのいろんな体験ができることが「まんきつプラン」の最大の特徴です! 

よく「この時期にどんな体験ができますか?」というお問い合わせをいただくのですが、体験の内容は季節や天候によって柔軟に組み替えています。言い換えると決まった体験はない、ということです。例えばタネをまこうと思っていた日に雨が降ったら、ビニールハウスの内でタネの選別をするとか。雨だけど田んぼに入って除草をするとか。

そんな臨機応変こそが農の本質的な部分なので、ぜひそれを体験して欲しいなぁと常々思っています。一応時期ごとの作業が「よくあるご質問」にまとめてありますので、参考にしてください。

そして今回(2024年3月)から追加になった新しい体験がこちら。ニワトリさんにご飯をあげたり玉子を収穫する、その名も「ニワトリさん体験」です!(ネーミングよ…)

記念すべき初収穫の卵を手に喜ぶおっさん(ワタクシ)

ニワトリさんたちについてはこちらの記事にありますが、ヒナから育てたニワトリさんがちゃんと卵を産むまでに成長してくれたんですよ。いや〜、めっちゃ嬉しい。

ということで、この体験と感動をみなさんと分かち合いたいと思います。ニワトリさんたち、とってもかわいいですよ〜。

メリットその2:アーリーチェックイン

『くらしの宿Cocoro』へのチェックインは16時以降ですが、「まんきつプラン」のみ14時からのアーリーチェックインが可能です。これはなぜかと言いますと、16時にチェックインだと農と暮らしの体験が充分に楽しんでいただけないからですね〜。畑や田んぼを見学したり、収穫や薪割りなどの体験をする時間として、アーリーチェックインを設けています。

お時間に余裕があるかたは早めに宿に着いて、ぜひいろんな体験をしていってください!

たまにチェックインの準備が整っていないことがありますが、そこには目をつぶっていただいて、さっさと畑に行きましょう笑

メリットその3:愛農かまどでご飯を炊くことができる

これもお楽しみの一つですよね〜。『くらしの宿Cocoro』には愛農かまどというかまどがあります。愛農かまどについてはコチラの記事をご一読ください。

愛農かまどの作り方はこっちから。

その愛農かまどを使って、ご自分でご飯を炊いていただきます。かまどで炊いたご飯は大げさではなく、本当にビックリするくらい美味しいのです。

当然ですが、ほとんどのかたがかまどでご飯を炊いた経験なんてありませんよね。ですのでこれはそうとう無茶ブリなんですが、結果的にはみなさん大変上手に炊いてくれます。

フッ、ワタクシの指導方法がいいのかなぁ、…なんてそんな訳はなく、この初心者でも簡単に使えてしかも美味しくご飯が炊ける! この懐の広さが愛農かまどの実力なんですね。

真剣に火と向き合うのは暮らしの中の大事な時間

余談ですがこの愛農かまど、実はここ郡上で一大ブーム(?)を引き起こしていまして、ワタクシが把握しているだけで6基もあります。ちょっとした愛農かまどの聖地になりつつありますね。これがいわゆる最先端ってヤツですかねぇ。郡上ってホント変なところだなぁ笑

ま、冗談はさておき、本当に美味しいかまどご飯。これを食べるだけでも充分価値ありです!

メリットその4:農について学べる

これもすごく大事! 

近頃よくニュースなどで「肥料不足」や「食材の輸入危機」などの話題が取り上げられています。最近の話題は「令和の米騒動」でしょうか。例えばこんなニュースですね。

ま、最後の「米騒動」は仕込まれた感と言いますか、ややきな臭い感じがしますが…。

それでも多くの人が農を取り巻く現状に危機感を抱き、今まで見てこなかった問題とようやく向き合う時がやってきたのかな、と感じています。

そこで大事になってくることはなんでしょうか?

ちまたではいろいろ言われてますよね。政府が今まで以上に輸入量を確保するとか、肥料を使っている農家に補助金を出すとか、個人でお金を蓄えて価格の高騰に対応するとか。 米騒動の場合だと備蓄米を放出しろ、とかね。

対処療法としてはどれも多少の効果は望めるでしょうが、根本的には全て間違っています。なぜなら、この問題の根本にある理由は「日本が自給できていない国である」という事実だからです。

大切なのは誰かや何か(政府、既存の農家、お金、輸入など)に頼るのではなく、自分たちが食べる野菜やお米を自分たちで育てることです。簡単に言ってしまえば「自給」です。ワタクシは自給を目指す人を「小さな農家」と呼んでいますが、できるだけ早く小さな農家になって農の基本的な技術と体力を身につけ、経験を積んでそれをアップグレードしていく必要があります。

実際に自分が育てた食べ物って、美味しいだけじゃありません。とても安心なんですよ。そしてこの安心と満足感は、お金では買えないものです。ワタクシが「農をやれー」「農をやれー」と言い続けてはや10年以上。みなさん、ぜひ今のうちに農の技術を学んで、それと同時平行で畑や田んぼの確保を進めていってください。その時が来てからスタートでは遅すぎます。

とは言え、わずか1泊2日の短期間で農の技術をいろいろと伝えるのはとても難しいので、本気で農がやりたいかたには、例えば家族が自給するにはどれくらいの面積の畑や田んぼが必要なのかとか、具体的な農作業のカレンダーとか、タネの採り方や保存の仕方とか、何か一つでも実践できる技術や役に立つ知識を持って帰っていただきたいと思っています。

メリットその5:ホストとゲストが仲良くなれる

これが果たしてお客さまにとってメリットと言えるのかややビミョーなところなんですが…。

「まんきつプラン」の場合、農作業中はもちろんですが、食事を一緒に作ったり食べたりと、時間の許す限りお客さまと交流をするよう心がけています。普通の宿ではあまりお目にかかれない光景だと思います。

それがなぜメリットかと言いますと、「話す・一緒に作業する・仲良くなる・つながる」といった行為全般が、これからの社会ではますます必要な要素になってくるんじゃないかと考えているからです。

ワタクシが描くこれからの社会は、農と暮らしが中心にあります。それって考えてみたら当たり前の社会なんですけど、もうずいぶん長い間そんな社会ではなかったので、ワタクシたちも含めてみんなが忘れてますけどね。そこで必要とされるのは、個人の力というよりもみんなで一緒に仲良く作業できる精神だと思うんですよ。

ご宿泊という縁でつながった人たちと、この先も農を通じて新たな社会に関わっていくこと。それができればこんな幸せなことはありません。そんな夢物語にピンとくるあなた。そんなかたには「農泊まんきつプラン」が絶対オススメですよ! 

まとめ


ということで、まとめます。まぁここまで読んでいただいたかたはもうお分かりでしょうが、プランのディープ度

(浅)「素泊まりプラン」<「シンプルプラン」<「農泊まんきつプラン」(深)

となっております。「まんきつプラン」だけ飛び抜けて深い感じは否めませんが…。

連泊のかたは、初日は「まんきつプラン」、二日目は「素泊まりプラン」という風にプランを組み合わせることもできます。ただし1グループにつき1プランなので、例えばご家族で1泊されてお父さんは「素泊まりプラン」、お母さんと子どもちゃんは「まんきつプラン」というような形ではご利用いただけません。全員が同じプランになります。

こんな宿ですが、みなさんのご希望に近いプランを見つけて、ぜひ遊びに来てください。ご予約お待ちしています♪

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